静岡椅子研究会 ~ 宮本茂紀 氏 講演会 ~
急に寒くなってきましたね。
クリスマスも終わり、一気に年末ムード。
工房も少しずつ大掃除を始めています。
僕は、昨年から 静岡椅子研究会 の会員になりました。
会の目的は、静岡は家具の産地で有名ではあるものの、いわゆる 「箱モノ」の家具がメインで、
椅子などの 「脚モノ」家具の製造がきわめて少なく、
県内でも数社、小さな工房がオリジナルで少量製作しているのが現状です。
そこで、静岡工業技術センターの御協力のもと、
月に一度、静岡の家具職人、メーカーの方たちが集まり、あらためて椅子作りの基礎を学び、年間を
通じ各個人が一つの椅子を開発して、春の 静岡KAGUメッセ で発表しています。
僕は今年こんな物を出品しました。https://factory-den.com/gallery/den_labo/
先週、五反田製作所 代表 宮本茂紀 氏 を迎え、椅子研究会講演会に行って来ました。
宮本茂紀さんは、試作品を作るモデラーの第一人者と知られ、僕には雲の上の存在の方です。
「椅子の形とその構造」 と言う題目でしたが、
宮本さんの生い立ちから、生き方などとても興味深い内容でした。
椅子作りに関しては、「壊れそうなギリギリ手前の危うい構造が好きだ。」
今回いちばん心に響いた言葉でした。
僕が家具職人を志した頃、何気なく購入した一冊の本。
これが今でも僕のバイブルです。
今回、持参してサインをお願いしました。
この本を書いた時の体験談、想いなど気さくに話して頂き、素敵な1日でした。
そして宝物が1つ増えました。