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クラシックミニ(ローバーミニ)ウッドパネル修理承ります。

木工のデンの得意とする技術の一つ、家具の修理。
クルマ好き木工職人が、その技術を応用してクラシックカーのウッドパネルを修復致します。

今回は、クラシックミニ(ローバーミニ)ウッドパネル修理の事例をご紹介いたします。

この時代のローバーミニのウッドパネルは、紫外線&車内の厳しい温度差の影響で樹脂層の白濁、ワレが生じてしまいます。

年数の経ったミニのパネルは明るい色味になっているのが多いですが、樹脂層の白濁が原因で、本来の色は赤味の掛かった濃いウォールナット色です。

樹脂層がとても厚いため、白濁&ワレの原因となっています。現状の樹脂をノミで削り落とします。

純正ミニのウッドパネルは、べニア地にウォールナット天然木の突板(約0,3~0,5ミリにスライスされた薄い板)を貼り付けています。

そのパネル地に1ミリ近くありそうな厚いポリエステル樹脂でコーティング、固めております。

この劣化した非常に硬い樹脂層をパネル地を傷めずに剥がす作業に、当工房の家具修理の技術が活かされます。

ローバーミニは経験上、メーターパネル部分のパーツはほとんど突板の捲れが生じており、手で簡単に剥がれてしまいます。

この様な場合は突板の貼り替えが必要となります。

樹脂層のみの劣化の場合は、その後、木地の調整を行い塗装して修理完了ですが、

突板までの劣化&剥がれがある場合は、新規に突板の貼り替えを行います。

ローバーミニを含む古い英国車(ジャガー、レンジローバー、バンデンプラ等)は、ウォールナット天然木の「玉杢」が多く用いられていました。

希少材で手に入りにくくなってきましたが、当工房では修理対応できる様に十分な量をストックしております。

最終仕上げは、白濁&割れの生じやすいポリエステル樹脂ではなく、

温度差でもなるべく追従しやすい、ウレタン鏡面塗装を行います。

今まで仕上げのウレタン塗装は外注の塗装屋さんにて行っておりましたが、

ウッドパネル再生の依頼が増え、当工房に塗装ブースを新たに設置しました。

よりリーズナブルな価格&短納期が可能となりました。

仕上げ塗装、部品の組付けを行い修理完了です。

参考価格 ¥50,000~

※状態により価格は変動致します。

 

ドアトリムも同様の作業により再生致します。

参考価格 ¥10,000/1本

※状態により価格は変動致します。突板張替えの場合は別途お見積り。

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