オーダー家具の作り方 ~ アメリカンチェリーTVボード その2 ~
GWですね。 いかがお過ごしでしょうか?
当工房は暦通りに、今日明日は通常営業です。
オーダー家具の作り方 アメリカンチェリーTVボード
先のブログからの続きを紹介したいと思います。
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木地が完成したので塗装に入ります。
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今回はウレタン塗装仕上げなので、外注の塗装屋さんにお願いします。
実際に塗装へ入る前に、塗装屋さんに今回使用した材の端材を渡し
何パターンかの色サンプルを製作してもらいます。
天板は無垢材、他は突板なので、単なるクリアー仕上げですと経年変化で色の誤差を生じてしまうので
使い込んだ風合いなる様にトップコートで若干着色します。
「70」 「100」 とあるのは、70%艶消し、100%艶消しを表します。
通常のウレタン仕上げは70%艶消し。よく見かけるツヤツヤした感じですね。
今回は、オイル仕上げの様なナチュラルな感じに仕上げたかったので、
100%艶消しを選択しました。
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塗装が上がりました。
アメリカンチェリーは、この様に 「入り皮」 と言って、黒い部分が入るのが特徴です。
材の欠点として避けるのが通例なのですが、あえて入れる事により変化を持たせます。
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欧米やヨーロッパの家具には、この辺を気にしない作品が多く、とても魅力的に映ります。
僕は最近、モダンなイメージの家具を製作する時には、この手法をよく取り入れます。
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木目は横目で引ちがい戸です。
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お客様のアイデアで、内部には引出が入ります。
引出の摘みは旦那様のこだわりで、この様なシャープなモノをとり付けました。
しかし。。。
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既製品では探してもご要望に応えられるモノが見つかりません。。
「ないモノは作る。」 アルミアングル材に木材を仕込みます。
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下部に手掛けを加工して、アルミ塗装を施し一丁上がり (笑)
お客様が楽しみに待っているオーダー家具。 がっかりさせたくありません。
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同時進行で、旦那様の趣味である熱帯魚の水槽台も製作しました。
推定重量 300キロ超! これに耐える構造にします。
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扉の手掛け部分は、黒いラインが入る様に。
構造的に見た目が重くなりがちなので、天板が浮遊している様に軽快感を演出します。
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そして納品。
お部屋に上手く溶け込む事が出来ましたね。
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引き戸を半分開いた状態も素敵。
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水槽台の設置場所は、玄関の壁の裏側。
小窓が付いてて。 なるほどね!
お客様に大変喜んで頂く事が出来ました。 とても嬉しくなります。
オーダー家具の製作。 「DEN」 はトコトン付き合います。
わがまま言っちゃって下さいね。 (笑)
