椅子のブログ記事

2014グッドデザインしずおか

当工房の、  大井川ヒノキの椅子 ~Den Labo Type-08 Dining~ 

奨励賞を受賞いたしました。

http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-560/2014gooddesignshizuokasenteikekka.html

RIMG2615.JPG

 

RIMG2957.JPG

 

 

「針葉樹では椅子は作れない」私にとってある意味常識でした。

 

軟らかい材では、強度的に不可能と考えていました。

 

 

手に入りやすい海外産広葉樹。

 

粘りがあり折れにくい。椅子を作るにはもってこいです。

 

しかし、立ち木の姿が見えない。

 

何処の国から、どの様なルートを辿って来るのか?

 

製作者本人にも分からない部分があるのです。

 

 

家具製作を生業とする私にとって、

 

使用している材料にも責任を持ちたいと、常々考えていました。

 

 

身近な山の木、(大井川ヒノキ)を使えばいいじゃないか!

 

あの山の樹だよ。

 

構造、製法を一から見直し、普段の椅子と変わりない強度。

 

なんなら、それ以上に。

 

 

地元の木工屋として、利益、効率優先の現代を疑い、

 

社会の仕組み、コミュニケーションの在り方、

 

物作りの意味の大切さを伝えたい。

 

 

材料から使う人に渡るまでの、当たり前の事を大切に。

みなさん、こんにちは。 久々の更新です。

まだまだ厳しい残暑が続きますね。いかがお過ごしでしょうか?

 

先日、当工房のWEBをご覧になりましたお客様より、

「自分専用のパーソナルチェアが欲しい」と注文があり制作しましたので、

こちらのブログで、当工房のオーダーチェアの作り方を紹介したいと思います。

 

RIMG1039.JPG

 

「自分専用の椅子。」

体格差、リラックスする姿勢、目的、好み・・・ 人それぞれです。


綿密な打ち合わせを行い、専用の計測用椅子に座って頂きます。(これはDENオリジナルです)

過去の事例はコチラ → http://factory-den.com/gallery/chair/

座、肘高さ、背、座面、肘角度・・・ お客様の好みの数値を探っていきます。

 

計測用椅子に座ったお客様から、

「この椅子みたいに、背の角度が変えられたらいいな~」 と。

 

RIMG1044.JPG

 

後日、計測値を基に1/10で何パターンかのイメージスケッチ、1/5の図面を描き、

(当工房の図面はPCでは無く、全て手描きです。僕にはその方がイメージが浮かびやすい。 笑 )

再度お客様と打ち合わせを行います。

同時に、使用樹種、仕上げ塗装、張り布地等の打ち合わせも行います。

 

RIMG0797.JPG

 

そして制作に入るのですが、

制作用の図面を原寸大で描きます。横、前、後ろ、伏せ、ホゾなどの仕口部分など、全ての線を書き込みます。 これが無いと正確な椅子は作れません。

 

RIMG0777.JPG

 

原寸図面を基に、各パーツを作っていきます。

これは、リクライニングの構造部分。

 

RIMG0789.JPG

 

組んでしまえば見えなくなってしまう部分ですが、接合部分は、全てホゾ構造になっています。

 

RIMG0798.JPG

 

フレームが完成しました。 今回の使用樹種は、ナラ材です。

 

RIMG0964.JPG

 

塗装を施し、クッションを仕込み完成です。

 

RIMG0971.JPG

 

 

RIMG0972.JPG

 

 

RIMG0973.JPG

 

後足の欠き込み部分を移動させる事により、3段階にリクライニングする構造です。

 

RIMG0982.JPG

 

そしてお客様のもとに納品。

一般的なパーソナルチェアより肘が高めになっています。

各寸法、デザイン、樹種、仕上げ塗装、張り布地。 「自分専用の椅子。」

 

トコトンわがまま言っちゃって下さいね!