2014年6月アーカイブ

皆さん こんばんは。

半年ぶりのブログ更新です。。 

今回は、ホームページからのお問合せの多い、ダイニングチェアー 再生修理の一例をご紹介したいと思います。

 

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こちらのダイニングチェアー 昭和43年に購入して依頼、ずっとお客様家族と共に過ごしてきました。

僕が昭和48年生まれの40歳ですから、ざっと45年前となります。

とても愛着があり、「なんとか新品の様に再生できないでしょうか。」 とのご相談でした。

パッと見は綺麗に感じたのですが。。

 

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やはり、永年の使用により色々と不具合が生じています。

 

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しかし、いつも思うのですが、ホント古い椅子は、基本に忠実。真面目に作られています。

だから、緩みが生じ多少グラつきがあっても壊れずに、椅子の機能を果たせたのだと思います。

 

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一度、修理されている様で、長い釘や鉄芯が打ち込まれています。

後にこれが厄介な事に。。

 

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先ずはバラせるところまで分解します。

玄能で叩いても抜けない部分は、45年ものあいだ耐えていた所なので、今回は無理には分解しませんでした。

しかし、椅子の強度の要となる、後ろ脚の接合部分は別です。

前回の修理で、長い釘や鉄芯が打ち込まれています。。

緩んでグラグラなのに抜けません ・・・。

 

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一箇所をなんとか抜いてみましたが、これではほかの部分を痛めてしまいます。

 

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そこで、この様な部品を作ってみました。

 

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抜けない部分は無理に抜かず、この様に補強します。

古い住宅の耐震補強の様な感じですね。

 

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デザイン的に違和感の無いように、接着剤とビスにより強靭に接合します。

ビス穴は木栓で埋めますよ ♪ 

 

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フレーム部分の組立終了後、古い塗膜を剥がして行きます。

同時に傷や欠損部の再生を行います。

 

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今回は濃い焦げ茶色に再塗装します。

「濃い色にすれば隠れてしまうのに、なぜ完全にめくるの?」 と、よく聞かれるのですが、

初めは綺麗ですが、古い塗膜が残っていると数年のうちにメクレが生じてくるからです。

また、見逃してしまう様な細かな割れの発見にもつながります。

今まで使用して来た期間と同じくらい、これからも使用していく為には大事な作業です。

 

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いきなりの完成写真ですが。

今回は着色ウレタン塗装なので、専門の家具塗装屋さんにお願いしました。

座の部分は、隣町の椅子張り職人さんにて、内部のクッションの取り替え、レザーの張替えを行いました。 お客様のご希望により、明るいベージュにイメージチェンジです。

 

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永年使用して愛着のある椅子。

「買い替えようかな?」 と思ったら、一度相談してみて下さい。

こんな方法もあるんです。