2013年5月アーカイブ

皆さんこんにちは。

前回に引き続き、

最近ホームページからのお問い合わせが多い、家具修理についての事例をご紹介致します。

 

今回は第2回目、ダイニングテーブルリビングテーブル修理 ~ 天板削り直し 再塗装 ~です。

 

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20年前に購入した、ダイニングテーブル。

永年の使用により塗装が剥がれ、いくら拭き掃除しても取れない油汚れ、ベトつきを

購入当初の様に、リフレッシュしたいとのご相談がありました。

 

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こちらは、一緒に引き取ってきたリビングテーブル天板。

奥様が、マニキュアの除光液をこぼしたようで塗膜が溶けてしまっています。

こちらも完全リフレッシュします。

 

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状態を確認します。

ラッカー塗装 のため塗膜が薄く、永年の拭き掃除により色が剥がれ落ち、木地が露出しています。

全体的に、台所、食事の際の油汚れによりベトつきがあります。

 

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再塗装をする際に、油分が木地に残っていると塗料が弾いてしまい、

密着不良を起こしてしまうので、溶剤で油分を取っていきます。

 

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普段であれば、次に手鉋で削り仕上げるのですが、

今回は、思った以上に油が深く浸透していました。幸い厚さが4センチ以上ある無垢天板だったので

電気カンナ で、2~3ミリ程度削り落とす事にしました。

その際に、年月による天板の反りムラを取り、平滑を出します。

 

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油分を取り除き平滑が出たら、サンドペーパーで仕上げていきます。

 

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木地仕上げが完了して丸裸になりました。

今回は、今までの ラッカー塗装 と違い、塗膜硬度の高い ウレタン塗装 を施すので

専門の家具塗装屋さんにお願いすることにしました。

 

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塗装が完了。元の色に完璧に合わせてもらえました。

 

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そして納品。 お客様に大変喜んで頂く事ができました。

 

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修理完了した家具と対面したお客様の笑顔のために。

 

家具修理は、とても思い入れのある仕事です。

皆さんこんにちは。

約4ヶ月ぶり、久々のブログ更新です。 気がつけば春も終わりかけ、初夏の陽気です。

 

ホームページを開設してから、家具修理のお問い合わせが増えてきました。

永年愛用してきた家具を、修理しながら使い続ける。 求めている方がいっぱいいるんだなと実感します。

 

今年に入って行った修理を、順次こちらのブログで紹介していきますね。

今回は第1回目、ウィンザータイプ ダイニングチェア の修理です。

 

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ホームページをご覧になられたお客様より、ダイニングチェアーの修理依頼がありました。

パッと見は、それほど傷んでは無さそう。。 あっ、背のスポークが1本無いですね。

塗膜の剥がれも見られます。

 

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そして、重大なダメージ、 板座が割れてます。。

 

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板の接ぎ口がパックリ。 これでは椅子の機能を果たしません。

 

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先ずは、板座の接ぎ口を修理するため、脚部を外します。

本来は背の湾曲したフレームも、分解するのですが、しっかり固定されており、

今後も心配無しと判断し、今回は分解しませんでした。

 

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接ぎ口の接着不良で、永年の使用により弱い部分に負担が掛かり破断しています。

 

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当工房では、板座の接ぎ口に ビスケット と言われるヤトイを挿入しています。

広葉樹の圧縮材で、接着剤の水分で膨らみ、強靭に固定されます。

 

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次に、背スポークの再生です。

外れた部品を紛失してしまったとのことでしたので、この椅子と同じ ブナ材 にて再生します。

この角棒から削り出します。

 

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大まかに機械で加工して、こんな自作の 豆カンナ で削っていきます。

 

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サンドペーパーで表面を整え、本体に装着。 上手くいきました ♪

 

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板座の接着も乾いたので、接ぎ口の細かな チリ(段差)をエアーサンダーで整えます。 

 

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これで 木地部分の修理は完了です。

 

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後は塗装仕上げです。 新品家具ならば全体を同色に塗装すればすむのですが、

再生修理は、修理箇所を長年使用した元の色に合わせる必要があります。

何色ものネタ色を調合して、色を出します。 

画像では、赤、あとちょっと黒が足りないですね~。

 

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吹き付けです。 エア圧力を最小まで落とし、息をそっと優しく フ~~ っと吹くように。

周りの色に馴染むように、ボカシていきます。

 

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そして、脚部を取り付け、修理完了です。

 

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修理箇所が分からない様に修理する。」

 

昔、親方から教わった言葉です。

 

この椅子も、また家族と共に歴史を刻んで行くことでしょう。