2012年11月アーカイブ

昨夜は大嵐。今日は、朝からポカポカ陽気。

今日は、修理完了した水屋タンスの納品日でした。

 

先日、家の建て替えを機に、今まで収納箱として使用していた古い水屋タンス

修理して欲しいとの依頼がありました。

そしてこれからは、飾棚として使用したいとの事でした。

 

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引き取り後、改めて確認してみます。

パッと見は綺麗かな?? 組手が緩み、建て付けがグニャグニャです。

 

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板戸は割れています。 今回は飾棚に改造の為、ここはガラスに交換します。

 

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内部は、永年のホコリが堆積していて、こびり着いています。 ここは完全にリフレッシュします。

 

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全体的に、このように傷が入っています。

始め、この傷や凹みを完全に取り除き、新品同様に蘇らせるつもりでしたが、

しばらく見ていると。。

 

「イヤイヤ、これは中々味わい深いじゃないか。もったいないよ。」

お客様と相談し、計画変更です。

 

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分解出来る所までバラします。

お客様も、「よく分からない」 と言ってましたが、

これは、50年、60年どころじゃないみたいです。 古い家具は基本に忠実に作ってあります。

 

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だから簡単に分解出来るんです。

 

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永年の汚れ。

砂埃、ミノムシ、ネズミの糞。。 古いクモの巣は中々取れないね。

 

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汚れを取り除き、木地を削っていきます。

カンナで全て仕上げてしまうと、味わい深い傷が消えてしまうので、

サンドペーパーで慎重に仕上げていきます。

 

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鏡板は必要無いので取り外し、木地を仕上げます。

 

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今までの生活の中で付いてしまった傷を残します。そして綺麗に塗装し直すと、これが活きてきます。

 

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木地仕上げが完了です。 

 

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いきなり完成しちゃってますが (笑)

塗装して、ガラス、引手を取り付け完了です。

 

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ガラスは、普通の板ガラスではなく、昔の手作り風の波打ったアンティーク調ガラスにしてみました。

けど、当時はこれが普通の板ガラスだったんですけどね。  現在は特殊ガラスです。

 

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再生家具ですと、安易に濃い色で塗装してボロ隠しをしているモノをよく見かけますが、

木地をちゃんと整えてあげれば、まだ綺麗な木目が出るんです。

 

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引き出し内部も、削って綺麗に塗装します。

 

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錆びていた取手は磨き、黒のエナメルで塗装します。

 

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そして、お客様のもとに帰っていきます。

 

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新しいお家。そして新しい生活が始まりますね。

またがんばってね。

 

 

納品の帰り道。。。  道に迷いました。。

 

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偶然、高校時代に通ってた塾の前を、20年以上ぶりに通過。

あの頃の夢と今は違うけど、
希望に満ちていた思い出の場所です。

 

なんか、ほっこりした気分の一日でした。

 

皆さん今晩は。 久々の更新です。

気がつけば、もう冬に突入ですね。   寒さにはめっぽう弱い私です。。

 

6年前、ダイニングテーブルをご注文頂いたお客様より、

3人掛けソファーのオーダーがあり制作しましたので、こちらのブログで紹介したいと思います。

 

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1回目の打ち合わせです。

デザイン、サイズ、使用樹種などをお聞きします。 

過去の施工事例、インテリア書籍などを見て、会話を楽しみながらの打ち合わせです。

ラフスケッチを描き、おおよそのデザインを確認します。

 

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2回目の打ち合わせです。

お聞きした内容を基に、1/10 での図面を作成し、制作前の最終確認です。

座の奥行、背の高さ、使用樹種などが変更になりました。

お客様とお話ししていくうちに、ライフスタイルや好みが分かって来るような気がします。

そして僕なりの解釈、アレンジを加え最終決定します。

 

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ソファーなど、椅子モノの場合には、制作用の図面を原寸大で描きます。

構造のラインなどを全て描き込み、制作の上での基準となり重要な工程です。

 

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こちらは、肘の部分をRに削り出しているところです。

今回の使用樹種は、ナラ材です。 堅く、粘りがあり、椅子モノには最適な樹種です。

 

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肘は、両サイドの脚の上に、こんな感じに 二枚ホゾと言われる構造で接合されます。

今回のソファーは、肘が強度的にとても重要となるポイントなので、強靭に固定します。

 

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背になる部分は格子状になります。

既製品にありがちな安易なダボ接合は行わず、組んでしまえば見えなくなる部分もホゾ接合とします。

末永く使用する為には、とても重要な部分です。

 

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木地が完成しました。

お部屋の雰囲気から、テーマは 「和」 です。

肘のRは刀、脚は刀の鞘、背の格子は水屋箪笥の戸をイメージしています。

 

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出来上がった木地を塗装します。

お客様のご希望の紫色の布地が映える様に、木目が透ける位の黒焦げ茶で塗装しました。

 

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ナラ材はこの様な 虎斑杢 (とらふもく)  と言われる模様が表れるのが特徴です。

均質な綺麗な材を好む日本人は、この虎斑を嫌う傾向がありますが、

ヨーロッパのアンティーク家具などは、これを大胆に取り入れ、見る角度りより

キラキラと輝き、とても深い表情を見せてくれます。

お客様と話しながら、一番目立つ肘に入れてみました。

 

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いきなり完成してますが (笑)

椅子張り専門の職人さんに、紫色の布地を張ってもらい完成です。

 

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自分なりに納得した作品ですが、

嫁入りするまで、いつもながらドキドキです。

 

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そして、納品です。

お部屋に上手く溶け込む事が出来、お客様に大変喜んで頂く事が出来ました。

 

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椅子張り職人さんの心意気で、同色クッションはいつものサービスです♫

 

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6年前に作ったダイニングテーブルと共に、

このソファーも、家族と共に歴史を重ねていくことでしょう。